ビストロモンペリエ (重陽を祝う その1)

重陽…9月9日を祝う日でもありますが……
フランス料理と「重陽」に何の関係もありませんが…
まぁ…美味しいモノを食べて”長寿に資する♪”と言う事であれば「重陽の儀」にも適うと思われるので……
ビストロ・モンペリエへいそいそと。

今回は思い立っての訪問なので……どちらかと言えば”軽目(w”な展開で☆

「カボチャとトマトのコンソメジュレ仕立て」

先ずの一品ですが……コンソメから滲み出る鳥の旨味がしみじみと口に行き渡るのは勿論ですが…
中に含まれているカボチャの優しい味とトマトの酸味が巧く調和しているのが流石の一品であります。
味が濃い…はっきりとしている…と言う事は、ともすればそれぞれの材料が突出して自己主張だけに終わりがちな部分ですが
そこが、しっかりと調和して一つの境地に達している…と言うのは、まさに熟練の技と言うべきでしょう。

ガスパチョ

まだまだ暑さが残る今日この頃……爽やかなトマトの香りと味は火照った身体を内側から冷やしてくれるのが嬉しい限り♪
トマトの酸味とオリーブオイルの酸味の重なりが一瞬コッテリなんだけれども爽やか〜と言う素晴らしさ☆
トマトの質感もさりげなく感じる事が出来るのも素敵なスープであります。

「パテ・カンパーニュ」

”肉の質感”のザングリとした感じもさることながら、その”熟成した肉の匂い”の何たる素晴らしい事か!!!
「肉」の食べ方はあまたある訳ですが…
ここまでギリギリの際まで熟成させたパテには、肉食文化であるヨーロッパ文明の叡智が結晶されている…と思わざるを得ない訳です。
そして……ここまでの熟成の度合いに踏み込むかどうか…?と言う判断の問題でもあるでしょうか。
個人的には、ここモンペリエの熟成の度合いは非常に好ませたもう世界であります。